物理学史年表

福永清二

BC600頃)ターレス:万物の根元は水。こはくの摩擦電気、天然磁石の吸引作用
BC450頃)エンペドクレス:元素説
BC420頃)デモクリトスとレウキッポス:古代原子論を唱える。エピクロス;原子説を唱える
BC340頃)アリストテレス:”自然学”の中で運動を論じ、力学を展開する
BC335頃)アリストテレス:”気象学”の中で元素説を展開
BC300頃)エピクロス、ストラトン:落下を重さによらない加速運動と推測
BC260頃)アルキメデス:てこの法則の幾何学的証明
BC250頃)アルキメデス:浮力の原理
BC100頃)”論語”中に磁石の記事
105頃)プトレマイオス:”アルマゲスト”
1100頃)中国文献中に羅針盤の記述
1267)R.ベーコン:実験科学唱える
1543)コペルニクス:”天体の回転について”
1604)ガリレイ:落体の法則
1609、19)ケプラー:ケプラーの3法則
1620頃)ベークマン、デカルト:慣性の法則と運動量保存の法則
1623)ガリレイ:”天文対話”
1632)カッサンデイ:雷電による鉄物の磁化の発見
1638)ガリレイ:”新科学対話”
1644)デカルト:”哲学原理”
1657)ハイゲンス:振子時計の発見
1663)ゲーリケ:硫黄球摩擦起電器
1666)ニュートン:万有引力の法則
1686)ライプニッツ:活力の保存
1687)ニュートン:”プリンキピア”(自然哲学の数学的原理)
1678ー90)ハイゲンス:”光についての論考”
1697)シュタール:フロギストン説の確立
1729)グレー:電気伝導の発見
1733)デュ・フェイ:2種の電気の区別、電気現象に関する2流体説
1745、46)クライスト、ミュッセンブルク:蓄電器(ライデン瓶)の発明
1747)フランクリン:電気1流体説
1752)フランクリン:空中電気の実験的証明
1753)カントン:静電誘導の発見
1758)オイラー:剛体の運動方程式、慣性モーメントの概念導入、こまの理論
1759)エピヌス:電気力の遠隔作用論
1766)キャベンデッシュ:水素(可燃性空気)の発見
1770)シェーレ:酸素の発見
1772)ラボワージェ:質量不変則
1773)ウオルシュ:しびれえいについて、動物電気を証明
1777)カバロ:検電器の発明。クーロン:磁気力の遠隔作用論
1780)カルバーニ:電気による動物筋肉けいれんの発見
1781)キャベンデッシュ:酸素と水素より水の合成
1782)ラプラス:ラプラスの方程式
1785ー89)クーロン:クーロンの法則
1788)ラグランジュ:”解析力学”(ラグランジュの運動方程式)、流体力学の基礎 方程式
1792頃)リヒター:化学量論、当量比例の法則
1797)ヴォルタ:接触電気の発見
1803)ドールトン:原子説、倍数比例の法則、分圧の法則、原子量表発表
ベルセーリウス:塩類水溶液の電解、電気化学の基礎
1808)ゲー・リュサク:気体反応の法則
1811)アボガドロ:単体の分子説。ベルセーリウス:原子量の精密測定
1813)ポアッソン:静電気・磁気のポテンシャル理論
1820)エールステッド:電流の磁針への作用の発見。ビオとサバール:ビオ・サバールの法則
アンペール:電流間相互作用の発見
1821)ゼーベック:熱起電力の発見、鉄粉による磁気圏の表示。フレネル:光の横波説
1827)オーム:オームの法則
1831)ファラデー:電磁誘導の発見
1832)ヘンリー:自己誘導の発見
1833)ファラデー:電気分解の法則
1834)レンツ:誘導電流の向きについてのレンツの法則
1841)ジュール:電流の熱作用についてのジュールの法則
1850)フーコー:水中の光速は空気中より小さいことを確認
1850ー65)クラウジウス:熱力学の第二法則、エントロピーの導入
1859)ダーウィン:”種の起源”
1861)マクスウェル:変位電流導入 光の電磁波理論
1864)マクスウェル:電磁場方程式の確立、”電磁場の動力学的理論”
1869ー71)メンデレーエフ:元素の周期律表
1873)マクスウェル:”電気磁気論”
1884)ポインテイングとヘヴィサイド:ポインテイングベクトルの導入
1887)ヘルツ:電磁波の検証、光電効果の発見。マイケルソンとモーレー:光速不変の実験
1892)ローレンツ:絶対静止エーテルに基づく運動物体の電磁気学
1895)レントゲン:X線の発見
1896)ベクレル:ウランの自然放射能
1897)JJトムソン:電子の確認
1898)キュリー:ラジウム発見
1900)プランク:量子仮説
1905)アインシュタイン:”運動物体の電気力学について”(特殊相対性理論)
1911)ラザフォード:有核原子模型
1913)Nボアー:原子の量子論
1915)アインシュタイン:重力場方程式、一般相対性理論
1919)ラザフォード:人工原子核変換
1923)コンプトン:コンプトン効果。ド・ブロイ:物質波説
1925)ハイゼンベルグとボアー:行列力学
1926)シュレデンガー:波動方程式。Pハッブル:赤方変位発見
1927)トムソンとデヴィンソン:電子の干渉効果。ハイゼンベルグ:不確定性関係
1927ー28)デラック:電磁場の量子論
1932)アンダーソン:陽電子発見。チャドヴィック:中性子発見
1933)パウリ:ニュートリノ仮説
1935)湯川:中間子論発表
1936)アンダーソンとネッダマイヤー:ミュー中間子発見
1939)ハーンとストラスマン:核分裂発見
1947)パウエル:パイ中間子発見
1948)朝永とシュヴィンガー:くりこみ理論
1949)メイヤーとイエンセン:核の魔法数発見
1952)レインウォーター:核の集団運動発見
1953)ワトソンとクリック:DNAの二重ラセン模型
1957)リーとヤン:弱相互作用でのパリテー非保存の理論
1964)ゲルマンとツヴァイク:クオーク模型
1965)ペンジアスとウイルソン:宇宙の背景輻射発見
1967)ワインバーグとサラム:弱電統一ゲージ理論発表

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