写真提供:NASA

2008年日本物理学会秋季大会  市民科学講演会 宇宙の誕生と未来─われわれはどこから来てどこへ行くのか─

私たちの住むこの世界には始まりがあったのだろうか? もし始まりがあったならそれはどのように始まったというのだろうか? 20世紀の爆発的な物理学の進歩と観測の進歩により、私たちは「ビッグバン宇宙モデル」という科学的な答えを持っている。現在、宇宙の年齢が137±2億年と測定されるなど宇宙観測の飛躍的進歩により、宇宙の誕生から現在に至る進化の様子が描き出されるようになった。これらは、現代のビッグバンモデルと見事に一致する。しかし同時に、宇宙に含まれる物質エネルギーのほとんどは暗黒物質、暗黒エネルギーという正体不明のものであることも明らかになった。また現在、宇宙の膨張の速さは、暗黒エネルギーに働く力によって加速している。宇宙は今後、いったいどのように進化していくのだろうか? この講演では、宇宙論の歴史を振り返りながら最近の研究の進展について解説します。

日時

2008年9月20日(土) 15:00〜16:30

講師

佐藤勝彦氏

佐藤 勝彦 氏
さとう かつひこ

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授
東京大学数物連携宇宙研究機構 主任研究員
日本学術会議 会員

場所

山形県生涯学習文化財団 遊学館ホール

対象

高校生・大学生・一般市民

定員

300名

参加費

無 料

お問い合わせ

〒990-8560
山形県山形市小白川町1-4-12 山形大学理学部物理学科
TEL:023-628-4554 / FAX:023-628-4567